ポンコツ岸田内閣について

僕はことあるごとに「ポンコツ」とつけてしまいがちなこの岸田内閣。実はポンコツ、という言葉は必ずしもマイナスな意味合いだけじゃなくて「愛らしいドジっ子」というニュアンスもあると持ってますが(漫画でぽんこつポン子というのもありますね)、今回は違います。ではなぜあえてこれを付けるかというと、びっくりするほど的外れだから。

普通はこう、なんというか、「本当はやりたくないけど、でもいろいろ考えて苦渋の決断」という政治判断がよくあります。安倍総理なんかはそういうのが多かったかな?そういう時はそれが表情に出るんですよ。

ところが、このポンコツ岸田さんの場合は自信をもって発表するのですよ!ヘッポコ政策を。あれがすごすぎて「なんだこれは?!」と思ってしまいまして。
今まで見たことがないパターンです。

実は前回の選挙戦、最悪(河野太郎)は避けられたし、まぁなんとかなるか、と思っていたのです。そしたら想像以上に岸田さんがね、すごかった!。

「検討おじさん」 岸田文雄とは

しっかりと!国民の声を聞いて検討していく準備を進めていきたい」
といった、何を言っているのかよくわからないのが岸田総理の特徴ですね。

例によって細かいことはwikiとかで見てください。ネットで調べたことをまとめるサイトではありません。あくまで僕の備忘録代わり。個人的印象です。
岸田さんは何度も総裁選に立候補しました。敗れました
今回は、「菅では選挙に勝てない」という自民の内部事情もあって、そして、地味にいろいろがんばっても全く報われない菅さん本人のモチベもあってか、菅さんがやめて、急遽総裁選に。河野・岸田・高市、という中でひょっとして既定路線で決まっていたのかもしれませんが、岸田氏になりました。

彼の父は財務省官僚だったんじゃかったかな?それもあってか、とにかくやることは基本「官僚寄り」、そして何より「財務省寄り」です。わかりますわかります。そうなりますよね。
ですので、「減税だけは絶対やらない」「できたら増税したい」「お金は(各省庁に)言われたら出します」みたいな感じでしょうか。

東大受験のために2回浪人してます。つまり3回受験をして結局受からずなわけですが、すいません、あくまでも個人の主観ですが、もし何度もある1つの目標に対して受験して3年以上の月日を費やして叶わないのならそれは能力不足だと思います。
東大の場合はどうでしょう?なんだかんだいって、環境(家庭の事情 お金とか)が許せば、努力すれば2~3年それに集中すれば受かるんじゃないかと思ってますが間違ってるかな?
(そして彼の場合その環境は非常に恵まれていたのではなかったかと思われます)
それができないということは要するに能力の問題ではないかと思います。これは人格を否定しているわけではありません。向き不向きの問題。

前首相の菅義偉氏曰く「岸田は自分から何かやりたいといったことはない」とのこと。わかりますわかります。

なぜ彼があれだけ自信をもって発言できるようになったか?ですが、一説によると「自分で考えないことを徹底するようになった」という話があるくらいです。要するに周りの参謀的な人の筋書を読み上げるだけにしたことで、自信を持った発言ができるようになった、という説です。


それと、2022年1月くらいの話ですが、ジャーナリストの宮崎哲也さん曰く、「官邸周辺では、とにかく岸田首相は(高い支持率ゆえか)自信に満ちていて周りの話を聞かないとのこと」ということです。(そうなのです。支持率が高いのですよ(高かったのですよ)。そしてその高い支持率のために常に世論を気にするようになった感じがします)

組閣・人事で失敗

聞く耳を持っていると自分で言ってる岸田さん。主に政治家官僚からの声はとてもよく聞きます。その結果組閣・人事もバランスよくやりました。結果こんな感じです。

  • 甘利幹事長案
    幹事長予定?でしたっけ?ただ、本人が小選挙区で負けました。それでさすがに役職に就くわけにはいかない(就かせるわけにはいかない)ということで辞退。
    これにより、人事がずれて外務大臣が林芳正氏になってしまいました。
  • 林芳正 外務大臣に
    親中派、と言われています。実際現在のロシア・ウクライナの非常に神経質な局面においてもちぐはぐ。「遺憾砲」を連発しています。
    彼を外務大臣にしてしまった時点でアメリカなどからはそっぽを向かれてしまいました。
  • 高市早苗 政調会長に
    政調会長です。すでに1回やってるはず。彼女の能力を活かすなら「防衛大臣」「外務大臣」あたりじゃないかと思うのですが、さすがに総裁選であれだけ善戦すると閑職に追いやるわけにはいかない、、、という中で内閣からは外して党内の役職に・・・というところでしょうか。
    実際、ことあるごとに内部で対立してますね。(これは自民ではよくあることですが)
  • 河野太郎 自民の広報担当の役職に
    広報担当みたいな役職になってしまいましたね。要するに左遷。いいと思います。いいと思いますが、もし、本気でワクチン接種を円滑に進め、それにより支持率を得たいのなら彼をそのままワクチン担当大臣に置いておいた方がよかったはずです。
  • 堀内なんとかさん ワクチン担当大臣に
    ワクチン担当大臣です。女性。下の名前覚えてません。
    この人がホント叩かれまくってます。「何もしない」「何やってるの?」って。あまりに何もやらないで「これはひょっとして、ワクチンの危険性を承知していて確固たる覚悟をもって接種を進めないつもりなのでは?」と僕も勘違いしたくらいです。(実際は官僚に対して高圧的と言われようとガンガンあたっていた河野太郎からうって変わって、岸田内閣らしい官僚と寄り添っていく人事になったから、と思われます)
    大臣が変わるというのは官僚にとっては想像以上に大変で引き継ぎ的なことやらなんやら含むと数か月はかかります。
    確か、岸田さん、所信表明演説の時に「ワクチン接種頑張る!」と、唯一具体的なことを言ったのはそれでした。だとしたら大臣は変えるべきではないのです。
  • 茂木さん(幹事長に)
    すいません、あんまりわかってないです。ただ、いろいろ癖が強すぎて個人的にお付き合いすると面倒そうな人です。そして、棚ボタ幹事長と言われてますが、ほぼそんな認識で間違いないようです。
  • 石原伸晃
    選挙落ちました。政治家じゃなくなりました。
    そこで「内閣官房参与」に任命しようとしました。周りからの批判殺到で取り消しとなりました。

政策すべてが見当違いと朝令暮改・そして遅い

なんせ聞く耳を持つ岸田内閣ですから二転三転お手のもの。ちょっと列挙してみると

  • 10万円給付問題
    記憶に新しいコロナ対策の10万円給付。
    最初がどうだったか覚えてませんが、途中から半分クーポンで、ということになりました。
    ただ、これ、地方自治体の現状を分かってる人からするととんでもない手間なのです。
    反発が相次ぎ、結果「選択できる」形になりました。
    結果、ほとんどの自治体が「現金給付」になり、クーポン案は有名無実化となって終わりました。
  • 国際線新規予約停止
    とにかく水際対策徹底を!ということで即決しました。
    が、よく考えると「邦人どうするんだ!」とかいろいろ出てきて即撤回です。
  • 外国人水際対策
    これは現在(2022年2月中旬)でも進行中です。
    今でも問題になってますが、外国人入国を3500人に制限していたのを緩和するとのこと。
    ただ、「そもそもこれだけオミクロンが蔓延している中、外国人だからって関係ないでしょう?」と突っ込みが入ってきてます。
    留学生の受け入れを拒否していることもあってこれが将来的な損失になるのではないか、という懸念が出てます。
    受け入れ数を5千人に緩和!と自信満々に言ってきましたが周りの反応は「は?」です。
    世界トップクラスの指揮者が入国できずコンサートができないとか文化・芸術面でも悪影響が出まくっております。
  • 佐渡金山世界遺産の時
    とにかく韓国におもねって決定が遅かった。いつも周り(海外と国内世論)を見ての判断。
  • 北京オリンピックの時
    欧米諸国が「政府役職(公人?)は参加しない」とボイコットを表明しましたが、日本は最後の最後まで態度を明らかにせずでした。
    この「周りをよく見て」というのがこの政権の特徴です。なぜこうなるかというと、「はっきりとした信念がないから」です。周りが何と言おうと国益のために自分はこうする!、というのがない。だから風見鶏なのです。
  • 投資への課税(金融所得課税)で投資家はそっぽ向く
    岸田ショックといわれる株価暴落(リーマンショックよりも率でいえば大きい下げ)は、これ、岸田氏だけのせいではありません。ただ、雰囲気(←これ大事)なんです。株式をもって会社を支えて、とかそういう人を後押しする姿勢がまったくありません。

ワクチンセールスマン

これについてはこのニコニコ動画の動画をご覧ください。

犯行声明 
犯行声明  新型コロナワクチン3回目接種について、岸田総理に似たまばたきしない人からのメッセージ※国民の声h...

ニコニコなのでコメントがすごいことになってます。全部拾おうと思ったけど無理!ですが、ちょっとだけ拾えるだけ拾ってみました。

  • 超過死亡数 戦後最大
  • ガースーのほうがわかりやすくて良かった
  • 嘘つき あんた何したいの
  • 国会議員と厚生労働省全員に打てばいい。国民を巻き添えにするな
  • 全力でお断りします。
  • 言わされてる顔
  • 在庫処分をこどもにやらせんなw
  • 一国の総理がステルスマーケット
  • 目が死んでる。目が怖い。
  • 嘘つき!! 魂よく売れるなぁ。日本には大和魂があるのにな。
  • 台本読んでるだけ感
  • 早く本物売ってこいや
  • 余ったワクチンはお前の銭で買い取れ。
  • ワクチンテレビショッピング
  • 後に天罰が下りますように
  • 最も効果的な予防法は事故の免疫力を上げることです。
  • 地元の中学生亡くなったぞ!命返せ
  • ISD条項にビビる政府
  • 国民何人殺したんや。
  • 本物早く打て。
  • 家族のために打ちません!
  • 岸田さん、グレートリセットに加担しないでほしい。
  • 在庫処分のテレビショッピング!!今なら4回目もついてきますよ!
  • 1400人の殺人罪で訴える。殺人罪で訴える。


ひどいですねー。なんでしょうこれは。(あくまでもニコニコ動画のコメントです)

ところではっきり言えることはこれ、岸田さん、完全にカンペを見てますね。

ついでにこの「グレートリセット動画もご覧ください。

岸田首相「グレート・リセットの先の世界を描いて行かなければなりません」
岸田首相「グレート・リセットの先の世界を描いて行かなければなりません」 特別講演:岸田文雄首相 | ダボス・アジェンダ2022全編動画(約40分)

本人がどれだけの意思をもっていっているのかがわかりません。なんか言わされてる感があって。

すべては参院選と財務省のために

政策をずっと見てるとわかりますがとにかく「絶対に減税だけはしない」「増税はひっそりと行う」という確固たる意志(というかやらされてる感)があります。
一番顕著なのがガソリン高騰への対応
現在東日本大震災という未曽有の大惨事の影響から、「トリガー条項」が発動できなくなっています。これを発動させれば25円の減税がいつでもできるのです。でもそれは絶対にしない?なぜか?
岸田”財務省”内閣だからです。
で、やったのは「元売りに対してガソリン1リットル当たり最大5円の補助金を出す」というもの。
どれだけの効果があったのか?ほぼないです。そして結局のところ末端の減税分がどれくらいになったのか?もよくわからないままです。
(※そののち、2022年3月時点で、なんとその元売りへの補助金を25円まで増額する、という策を取りました!)

令和所得倍増計画について

その昔、「所得倍増計画」というのがありましたね。池田内閣。
で、実際所得は倍増しました。
岸田さん、それにならってか、「令和所得倍増計画」を掲げました。
すごい!
ではいつまでに?
わかりません。ただ、もし参議院選(2022年夏)までにその兆候が見えれば・・・例えば自分の所得が2割くらい増えたらもうこれは「やるじゃないか!」と支持側に回るかもしれません。

余談ですが、東京都知事の小池百合子さんの公約に「花粉症をゼロにする」「満員電車をなくす」ってのがありましたね。未だ実現していませんが、この岸田総理の所得倍増計画同様、注視していきたいところです。

まとめ

何より検討大好き!何かあった時にはしっかりしとした口調で「検討していきたい」と明言する。それが岸田クオリティです。(憲法改正はどうなってるか?を聞かれたとき「頭に入れて努力する」というこれまたすばらしい名言を出してくれました。

最後にこの動画のURLを張っておきます。楽しそうですね!
https://twitter.com/i/status/1493835136290684930

まだまだ続くぞ岸田節

これ書いた後にもいろいろ出てくるので以後はここに追記していきます。

  • ロシアのウクライナ侵攻についての制裁(初期 2022年2月23日)
    ロシアがウクライナに侵攻したことを受けて、直ちに記者会見!措置の内容は
    2つの共和国に対して「ビザの発給停止と資産凍結」「輸出入の禁止」「ロシア政府による新たなソブリン債の日本での発行流通の禁止」
    でした。これについては辛坊治郎さんがラジオでこきおろしてまして、それがこれですが、
    https://news.yahoo.co.jp/articles/d1d3e2182d2bfef88f0c8916a08ab8ce01eea820
    要するに「これで影響を受ける人はほとんどいない。いないけど、やりました感を出すためにやっただけ」とのこと。で、この時の記者発表の時がいつものとおりなんです。「やってやりました」風なんです。
    (その後欧米に合わせて制裁をしていきましたが、岸田氏も外相の林氏も親ロシアではないのに欧米に比べて消極的なのです。これが謎。ウクライナからすれば、エネルギー問題とかでしがらみがない日本に期待していたと思いますがその日本・・・ロシアに強く出ません)
  • 日銀審議委員から片岡剛士はずすなどリフレ派外す。
    はい、さすが財務省内閣です。アベノミクスができたのは「日銀総裁が黒田氏だった」ことと、審議員に財政出動積極派がいたからです。それを全部元に戻します。ということはあの暗黒の白川時代に戻るのでしょうか・・・・。
    幸か不幸か、今世の中で「インフレ懸念」が一般の人にも浸透してきました。実際海外では、例えばアメリカなどでは物価7%上昇、になっていて、実際困っています。
    「日本もこのままお金ばら撒いたら同じことになりますよ!引き締めしないと大変ですよ!」と誘導しやすいです。(ちなみに調べたらわかりますが安倍政権の最後のほうからずっとずっと日本は財政引き締めてます)

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