消防設備士甲種4類受験 その1 試験受ける前の話

前置き

というわけで、ボイラー試験終わってからの予告通り、消防設備士甲種4類というのを受けてきました。ボイラーの試験日が令和5年2月8日。で、この試験の試験日が3月5日。1か月ありません。でも僕は同時に2つ以上のものをかかえるキャパがないため、勉強は2月9日からスタートしました。

免除をどうするか問題

もともとこの「甲種」ってやつは「乙種」と何が違うかというと、「工事ができる」ってことです。
で、一番人気(というか需要が大きいの)は4類の火災報知器とか扱えるやつでして、乙の6類も人気があります。乙6に甲種がないのは、これ、「消火器」取り扱いの免状なので、消火器って、それ自体工事して作る、とかないので。

それでですね、この甲種4類を受けるにあたっての条件ってのがあるんですよ。無線のなんだかを持ってるとかいろいろ。
で、一番の近道は「電工2種持ってる」ってやつです。
ですので、もし消防設備士の甲種4類の資格を取りたくて、なんとか甲種の受験資格取りたいならどっちみち取る必要があるなら電工2種を先に取るとよいです。
ここまでは単純な話。問題はここから。

この「電工2種」とやらを持っていると、試験で解かなくて済む問題が出てくるんですよ。例えば
・何も持ってない人・・・45問+実技7問(鑑別5問+製図2問)
が!
・電工2種持ちの人・・・23問+実技6問(鑑別4問+製図2問)

とかこんか感じなのです。実技23問の内訳は単純で

法令15問+電気関係のなんか(基礎とかではない規格とか、要するにこの4類に絡む電気的な知識)8問=23問

です。
法令15問は確か共通が8問と4類用が7問だったと記憶してます。ここで「乙類の免状持ってるから共通の8問は免除を選べないの?」って思ってしまいがちですがだめです。
この消防設備士の試験は、とにかく乙の資格をいくらもっていても試験問題の免除の対象になりません。(すでに甲種持ってる人なら法令は免除になる部分があったはずですけど)。

さて、ここで問題が出てきます。電工2種の免状を持ってる人は果たして学科試験の免除も申請すべきかどうか?です。
「そんなのするにきまってるじゃん。だって45問が23問で、鑑別も1問免除なんてやらない方がおかしいんじゃない」と。
ところがそうじゃない。
問題を免除した人は残った問題数で既定の得点率を
クリアなければならないのです。

一番わかりやすいのが、電気の規格のところ。
この早見表がわかりやすいです。
https://dokugaku.info/syoubousetubisi/menzyohayami-gazou/syoubousetubisi-kousyu-4rui-menzyo.gif

普通は25問中、4割取ればそこはクリア(全体で6割)ですので、ここが苦手な人は10問取ればいいのです。
ところが電工2種で免除を申請すると、8問しかありません。8問の4割は3.2問。繰り上げで4問。つまり8問中4問の50%の正解率を要求されるわけです。
地道に勉強している人ほど、たくさんの問題数があったら運に左右されず安定した結果が出せるはずです。
ところが、たった8問のうちの半分が最低限クリア数・・・となると、かなり厳しいでしょう。
そのひずみは法令の正解率に及びます。製図は抜きとして、マークシートの部分だけで言えば、電気の規格でギリの4問だった場合・・・。全体で23問×6割+13.8なので、切り上げて14問の正解とならないと合格できませんから、法令15問中10問正解する必要があるのです。本来最低4割の6問でいいところが、カバーするために6割以上の6割6分を取らないといけないこととなるのです。
(ほとんどの人はこのパターンに陥ると思う。要するに電気の規格で8問全問正解で法令で4割とれればOKはないと思ってます)

上記のように各部門での足きりがある以上、各部門の問題数は多い方がリカバリーしやすいはずなのです。(極端な例えですが免除でその部分が3問だとしたら、2問間違えたら終わり・・・ですもの。)

で、僕はどちらを選んだか?
電検2種問題免除を選びました。
理由は、電検2種合格の直後ならまだいいのですが時間がたっているため、忘れてしまってるため、再度勉強しなければならないからです。逆に言えば、電気の基礎を覚えている人は免除はしない方がいいと思います。

注意

いろんなサイトでも言われてますが、学科で問題免除したところで、結局、作図においてはその知識を問われることがあります。結局、ある程度は勉強しなければいけないのです。
ただ、これはなんというか、・・・作図に使われる部分の知識ってある程度限られてくるので、作図だけの勉強を一生懸命やればなんとかなるかなと思っています。

終わりに

ここまで相当長くなってしまったので実際当日受けた試験内容については別記事にします。

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