子どもの幸せは腸が7割(藤田紘一郎著)を読んで

腸はとても大事というのは何度も耳にしてます。腸活なんて言葉もありますね。
動物で「脳がない動物はいても腸がない動物はいない」と聞いたことがあります。どんな動物にも腸はある。

で、この人は3歳までがホント大事だって言ってます。
理由はその時にいろんな菌を取り込むことでその子の免疫力が決まってくるから、と。

今は除菌殺菌がブーム?っていうか、風潮というかそんな感じですがそれにノーをたたきつけています(というほど強い論調の書き方ではありません。とても柔らかな書き方ですこの方は)。

子どもがなぜなんでも口に入れたがるか。それはそうやって菌を取りこもうとしているから、だそうです。

僕は自分の子が小さいとき、ファミレスなどで食べ物を床に落としてしまったとき「食べていい?」っていうから「いいよ。ゴミとかついてたらよく払ってね」って言ってました。それが子どもを強くすると思ってってのもありました。

著者は花粉症やアトピーを防ぐには清潔すぎる環境で育てず、適度にいい加減になり金に触れさせることが大切だ、と言っています。

昨今アルコール除菌ブームですが、あれなんかはそういう意味では非常によくないですね。
それと体を界面活性剤(ボディソープなど)で洗うのもあんまりよくないなと(僕は)思っています。
著者も「身の回りの菌を排除しすぎることは、自然免疫の練習の機会を奪って力を弱めることにつながるから消毒のし過ぎは禁物」と言っています。
自然免疫獲得の練習試合の機会を奪うことになると。

免疫力の7割は腸で作られるとのこと。そうなると、本当にウイルスに感染しやすいかどうかは、腸にかかってるといってもいいですね。NK細胞を増やすにはやはり腸内細菌を増やすこと、とありました。

また、これも前から知っていましたが、風邪で抗生物質は意味がない(ウイルスには抗生物質は効かないので)ばかりかよい菌もみんな殺してしまうので腸内フローラに大きな打撃を与える、とも言っています。そうなんですよね。抗生物質って皆殺しですからね。

著者は3歳までに決まる、と書いてあって、では3歳を過ぎてしまった場合は?については「新しい菌を取り入れようとしても前から定住している菌に追い出されてしまう。よって菌の種類は増やせない」と言っています。(ただ、今いる菌を増やすことはできるので腸内環境をよくすることは可能だと言っています)

なぜこんなこと書こうと思ったかというとホント昨今なんでも除菌除菌だから。
ウイルスを怖がるあまり、人間にとっては絶対に必要な”菌”というのものを全排除しようとするのはいいことが一つもないなぁって思ったので。

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