【一昨日over the rainbowを弾いてみてから考えたこと (青本・黒本とか】

青本っておかしいの?

こんにちは。 僕はジャズミュージシャンでもなんでもなくて、ついこないだまで普通にサラリーマンで、で、今となってはただのプータロー(これ書いてる時点で無職歴半年です)なんですが、一昨日、なんとなく「over the rainbow」を弾いてみようと思っていつもの曲集を引っ張り出して弾いたんですよ。 で!とにかく40代になってからできたことの一つが「コード進行とかがちょっとわかるようになってきた」ってのがあるんだけど、これを見てるとなんかよくわからない・・・。

(画像参照その1) だいたい、これ、調号が♭3つで全体の流れから言って長調なので、ハ短調なじゃくて変ホ長調(E♭メジャー)です。 で、この楽譜だと最初がAm7-5とかいうやつ。だいたいこの-5とか出てくるやつって(そのキーに合わせて5度を下げて合わせました!系)が多いんだけど、そこからのD7とかもう意味がわからないわけです(注:Gmをもとにしてのツーファイブワンかも・・ですが)。
しょうがないからネット検索したらだいたいこの曲のコード進行は違うやつが多い。調べて出てくるよくあるやつだと最初がもうこのキーの根っこになるE♭。 となると、おや?ちょっと待てよ。 そこで、たまたま持っていたもう1冊の本を出します。 するとこうなります。

(画像参照 2枚目) だいぶ違う進行になっています。同じキーなのに。 この2冊、実はジャズ界では有名らしい「青本」と「黒本」らしいのです。 (色は表紙のカラーからきていると思われます 

(画像3) で、この青本については、ネット上で解説してるある人はかなり辛辣な批判?をしています。「青本は燃やしちゃってください」みたいな。 僕はこの黒本というのはほとんど使ったことがなくて、いつも青本を見てます。 ただ、昔と違うのは、この青と黒の違いをなんとなく理解できるということです。 黒を見て青を見ると「ああ、なるほどそういう風に解釈してるのね」といった感じ。 でもどっちが正しいかというと・・・素ってことをいえば、黒本に軍配が上がりそうなんですよ。(まだ1曲しか見てませんが)

同じようなこと、クラシックでもやってました

思えば、クラシックでもそんなことをやっていた時期がありました。 バッハが好きで、で、グレン・グールドが好きなのですが、彼が大ヒットとなるゴールドベルク変奏曲(1回目)を録音した後、次に何をレコーディングするんだ?と聞かれて「インベンションだ」とか言って・・・。インベンションとシンフォニアは、おそらくプロのピアニストがコンサートで選曲する楽曲でないです普通。それをあえて選ぶ。 で、それを聞いた時の衝撃がすごい。なんだこれはと。 録音は(ピアノがおかしくて)いろいろ物議を醸しだしましたが、でも、とにかく衝撃でした。1番のシンフォニアが。 で、楽譜を買いさっていた時期がありまして、おそらく5~10冊くらいあります。ちょっと見てみましょう。

(画像参照 4枚目) はい、これだけ出てきました。 で、これで何をやっていたかというと、音もそうだし、指使いとかを見ていたのかな?  とにかく色々見てああだこうだってやっていた頃があるのです。 (ちなみに僕が一番好きなのは意外かもしれないけどkawaiの茶色いやつです) で、話を戻すとこれと今回の青本黒本問題がつながるのです。 何か気になったらレファレンスをいろいろ並べて精査して・・・みたいな。 昔昔、このインベンションとシンフォニアの楽譜を買いあさっていた時期って自分がこの曲を極めたいとか全然なくてあったのはただ単に好奇心です。そしてそれがとにかく楽しい。 で!昨日たまたま夜中にover the rainbowを弾いて「あれあれ?」って思って調べて・・・・。 これも、何かこの曲をマスターしないといけない理由なんて一つもなくて、ただただ好奇心・・・使い古された表現で言えば「知的好奇心」ってやつだと思うのです。 でもこんなことをしているときっていい状態。 いつか書こうと思っていてそのままになっていますが、ニッポン放送の 吉田ひさのり(字が分からない)がらみで没頭力っていう記事がネット上のインタビューで転がってると思います。 それを思い出しました。 (これでした https://style.nikkei.com/article/DGXMZO29700590S8A420C1000000/

まとめ

「これはどうして?」 「なぜこうなるの?」 子どもだったら普通にありますよねこういうの。大人になるとそういうのってなくなっちゃうんです。「そういうもんだな」とか「関心ない」とかで。 でも、こういった頭の中に湧き上がる自然な疑問が持っている力ってすごい。こういうのは大切にしていきたい。というか素直に従うのがいいなぁって思いました。 (まとめなのに余談:一昨日と昨日で読み返した本は東大卒でプロのポーカープレイヤー木原直哉さんの本です。これ

(画像:5~7枚目)。彼が基準としているのは「楽しいか楽しくないか」。 これは僕も今後何かやるときに意識したいと思っています)

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