登録販売者試験に3週間で挑む(きっかけなど)
ずっと無職状態なわけですが、このままだと精神的にやられてしまう、なんかやらないと!ということで、この数か月いろんな資格試験を受けてきました。
その時に参考にしたのはこのサイトです。
このサイト、「本当に役に立つ資格は何か?」を掲示しています。役に立つというのは就職に結びつく求人がある、ということ。
もちろん、不動産関係なら宅建を取ればずいぶん優位でしょうけれど、意外と宅建を持っていてもそれが就職に有利か?というと、この方はそうでもないのでは?と言ってます。
とにかく、「選ばなければなんとか職にありつける」ということで選んだ場合のランキングをこのサイトで見ると、
・危険物取扱者乙四
・第2種電気工事士
・登録販売者
などがあげられていました。とりあえずなんかやらないと、と、どんどん申し込みをしてしまったのです。
危険物乙四は、無職になる前2020年秋に取ってました。で、2021年1月に消防設備士乙6を受けて学科は93%でしたが、実技がダメで落ちて、2021年5月に電気工事士学科・・・受かって7月19日に実技・・・受かったのですが、落ちた消防設備士の再挑戦の試験が8月8日にあったため、それまではそれに集中。
結果、登録販売者の勉強は8月9日からスタートとなりまして、試験日が9月1日ですから1か月ありません。およそ3週間くらいでしょうか。
勉強し始めて「これは無理!」って思った。
で、テキストを見てみたらとにかくダメ。覚えることが多い。そして薬の名前が覚えられない。聞いたことがないカタカナばっかり。
だいたい映画でも小説でも外国人の名前って覚えられないんです。一緒です。
FBでも「これは無理。ただ、今コロナ(ワクチン)のこともあるから薬のことを勉強するつもりでやってみる」と早くも合格放棄状態となりました。
ちなみにスーパーとかにおいてあるユーキャンの無料冊子によると、登録販売者の勉強期間は8か月と出てます。宅建が6か月です。ただ、難易度は宅建の方が高くて、登録販売者は難易度はわりとお手軽となっています。
これが意味することは何となく分かります。ようするに
「コツコツやらないとダメ。覚えることもたくさんある。とにかく時間がかかる。けど地道にやっていれば受かる」ってことです。
とにかく時間がありません。
ただ、自分にはこれまでの経験がありました。
歳を取ると物が覚えられません。でも経験があります。
で!やってるうちにおもしろくなってきてどんどんはまっていき、試験日の1週間前くらいになったら「これ、ひょっとしたらあきらめることもないのではないか?」って感じになってました。
自己採点の結果は?!
ご存じの通り、この試験、1~5章の各章で35%~40%程度を獲得し、全体で70%と取れば合格。120点満点ですからその7割84点です。
とにかく3章の薬品のところが覚えられませんので、これを最低の4割でクリアするにはどうしたらいいか?と計算しましたが、結局これは無理ということが判明。
よく「各章に足切りがあるから気をつけて」とか言われますが気にしなくていいです。
なぜならどこかの章で足切りになりそうな状態の人は全体で7割取れないからです。
で、結果です。
1章 20/20 100%
3章 29/40 72.5%
2章 15/20 75.0%
4章 17/20 85.0%
5章 19/20 95.0%
合計 100/120 83.3%
紹介したこちらのサイトも人も「だいたい1~2か月で登録販売者試験挑む人は受かってもギリギリの人が多い」という中、まぁまぁの結果となりました。
別記事で、どうやって問題にアプローチしていったかを解説しようと思いますが、ここまでできたのは「アプローチが間違ってなかった」「無職で時間があった」ということが大きいです。
ただ、もしこれからこの試験に挑戦する人は、働きながらだと、1か月とかでは無理かもです(現役店員は別)。が!アプローチさえ間違えなければ3~4か月あれば受かる試験だと思っています。
もし、数年かけてもなかなか合格できない、ということであれば、ちょっとアプローチ(取り組み方)を変えた方が良いかもしれません。それについて次の項目に書きます。
僕は平成の時代に約10年ほど学習塾経営をしておりました。
完全個人経営。講師は僕一人。
で、今となってはもうちょっと学ぶ楽しさを教えるようなやり方をしてもよかったなぁと後悔してますが、とにかく「手段は選ばず点を取れる方法」を教えていたような気がします。
で、現在、それなりに歳を取ってしまい、丸暗記ができない。ただ、知識と経験があります。それが年の功。
それで他の資格試験も全部乗り切ってきました。
アプローチ
ではそのアプローチ方法を箇条書きにしていきます。
1.medicamemoというサイトをくまなく見る。
実はこのサイト、知ったのは試験日の1週間くらい前のような気がします。
ただ、これから挑戦する人はまずここを見てほしいです。現役の登録販売者さんです。
情報が豊富。そして、受験者はどうやってこの試験に臨んだらいいかが書いてあります。ちなみに直前に知りましたが試験においてのアプローチは自分がやっていた方法とほぼ一緒でした。
語呂合わせが秀逸。twitterも見てください。
例えば紹介されている
○○リンとついたらどんな薬?
○○フェンってついたらどんな薬?
こういう接頭語接尾語は十分活用しましょう。
2.テキストを読む
自分が使ったのは
ユーキャンの登録販売者速習テキスト&重要過去問題集
ってやつです。帯?には31日で一発合格!とあります。
実際僕はかなったわけですが、ただ、無職じゃないと31日では無理です。
大事なのがテキストっていきなり最初からそもそもじっくり時間をかけて読み込む必要はないのではないか、ということです。(いずれ、必要なところは熟読する必要が出てきます。過去問をやった後に・・・・)
あと、実は3章かな?テキストをまとめてノートを作ったりしましたがこれは必要なかったな、と思いました。
テキストは自分に合ったものでいいと思います。だから、ネットで買うよりも現物を見てみて選んだ方が良いでしょう。(余談:僕は確か東京に行った時八重洲ブックセンターで買った記憶があります。地方だと「資格試験」っていう棚にあるでしょう?
大きいところは違うんです。登録販売者試験 っていう棚があるのです)
このテキストはオールカラーで図も多く、そして、過去問が200問ついている、そして、その参照がきちんとしているということで大変使いやすいです。既述したmedicamemoさんもこれを使って合格したそうです。(サイトのここにその記事があります。)
全部読んでからでもいいですが、各章あるいは各セクションごとにテキストを読んだらとにかく付属の問題を解くことが大事です。
アウトプットが大切!もう1回書きますが
アウトプットが大切です
ちなみにこのテキストの場合、解答には正誤の誤について「何が間違っているか」が書いてあって、かつ、そのレファレンスが書いてますのでその時しっかりとテキストを読みます。
3.過去問をやる。間違った問題を精査する。
すでに一部書きましたが、過去問をやります。アウトプットが大事。
僕は上記テキストの200問はおそらく4~5回やりました。
4~5回といっても最後の方は「間違えた問題だけ」状態になります。
どの資格試験でもそうでしたが、最後には問題を見た瞬間、秒で正解を出せるようになるくらいがベストです。
答えを覚えてしまうレベルになるかもです。それでいいのか?いいです。
ただ、できたらその時でもなぜそれが導き出せるか?をいちいち独り言で説明するとよいです。特に 誤 の部分はなぜそれが誤なのかを全部説明できるとよいです。
余談ですが、一問一答もよいのですが、過去問だと、1問解くために4~5の選択肢の正誤を考えることになりますから、一問一答って量をこなしたつもりでも案外過去問よりもやってない、みたいな感じになってるかもです。
(一問一答はちょっと本格的にガシガシやる気にはならないなぁって時にいいかもです)
ちなみに僕はこのテキストについてきた200問と、自分の県の4年分をやりました。
ただやるだけではありません。間違った問題や怪しかった問題は全部精査(チェック)。
(自分の県のやつは解説付きの問題集がないのでとにかく解いてからが大変。だけどそれが大事。むしろ最初は問題を解かないでいきなり答えを見てテキストで精査でもいいくらいです。それくらい解いてからが大事)
その時に問題用紙に全部テキストのレファレンスページを書き込みました。
H29を1日で全部やった時、途中買い物したりいろいろやったりしたとはいえ、朝7時から始めて全部の精査が終わったのが19時でした。
で、この過去問4年分は各年度3回くらいやった気がします。
4.暗記カードを作ってるならそれを読み込む(直前)
今回の試験は、語呂合わせやイメージ使っての暗記などもありましたので、直前に作りました。これ直前じゃなくてもいいかもしれません。
5.その他
a.はたらく細胞を見る
実際僕は試験が終わってから見始めましたが、もし、来年受験を、ということであればぜひ見てみてください。
合格に関係ないこともいっぱい出てきますので時間がない中詰めないといけない時には無理です。
主人公が血球系なのでそういう話だけかいつまんでもいいかもです。
(でもおそらく全部見てしまうと思います。が、1話完結なので勉強に関係ありそうなところだけ見るのもいいし、その日に自分が目と鼻を勉強したなら花粉症の回を見るとかでもいいと思います)
b.ドラッグストアに行って薬品を見る
たまたま試験の直前の家の掃除をしていたら古いパブロンとストナが出てきました。当然成分を見ます。
なんちゃらコデイン入ってる!
エフェドリン入ってる!!
と、ある程度勉強してると成分見て興奮・・・じゃなくて感心したりします。
生薬についても、これ、後で知りましたが、よく効く・・じゃなくてよく聞く「太田胃散」っていう薬。成分を見たらメインの7つが生薬です。
そうなると生薬を勉強してる時に「あ!太田胃散に入ってるやつだ!」と、記憶のお手伝いになります。
(追記:実は今図書館から借りている 技術評論社の薬のルーツ”生薬” っていう本がメチャクチャおもしろくてためになります。僕は生薬ほぼ捨ててしまいましたが受験までに数か月あるなら読んでみてもいいと思います。お仕事に就く人(就いてる人)にとっても役立つかも)
だから、頭に定着させるために本じゃなくてお店に行って実物を目にすることが有効だと思われます。
10代なら丸暗記はできても30歳くらいを越えてくるといろいろ(丸暗記)無理です。
ただ、小学生に「アドレナリンのイメージ」はできませんが、成人ならイメージができます。
以下また余談です(が関連はあります)
アドレナリン・・・なんかこうやるき満々な感じ!戦う感じ!
ここから
瞳孔拡大・・敵をちゃんと見ないと!
胃腸・・低下(やる気モードの時に消化してるばあいじゃない。別のところに集中)
気管・・拡張
血管・・収縮(※血圧上げたい!)
膀胱・・排尿は抑制(おしっこしたいとかいってる場合じゃない)
○○リン・・・あ、このリンはアドレナリンのリンだから交感神経系のなんかだ。
ああ、花粉症の時、鼻の血管広がってると血の巡り良すぎて大変だから○○リン入れて収めよう。
で!このアドレナリンが交感神経系だとわかっていればその反対の副交感系は何かな?
で、
副交感神経系・・・アセチルコリン ってのを覚えることができれば
ところでよく聞く抗コリンって?
アセチルコリンに抵抗する!ってことだから、アセチルコリンを抑える
つまり、副交感神経系に作用するやつ抑える・・・だから、
ああ、アドレナリンは胃腸の働き低下させるとするとその逆だからアセチルコリンは胃腸の働き亢進・・・それで逆に胃が痛いならそれを抑えるのに使うのかな抗コリン系は・・・
とか、そんな風に一つ一つがつながることで記憶がしっかりするのです。
これが丸暗記できなくなった大人の勉強法じゃないかと。
さて、次回は戦略?戦術?的なことを書いていこうかと思います。
ちょっと触りですが、僕の使っていたテキストの「第1章」に割かれているページ数は10ページから32ページまでたった20ページ強です。
で、試験ではそこから20問出ます。
だったらここは過去問やりまくればほぼ取れます。ここをきちんとやっておけば3章で落としてもリカバリーできます。試験前半の3章含めてだけど、2科目60問で7割取れば怖い3章クリアしたも同然。(1章+3章で60問なので、仮に1章満点なら3章は40問中22問でいいということです。)
しかも、この1章、「今年はHIVがでるかな?サリドマイドかな?」じゃないのです。毎回全部出ます(※静岡県の場合)。スモンもクロイツフェルト・ヤコブ病も。だって、そうしないと20問の出題ができないから。ここで稼いで3章で捨てるべきものは捨てる、方がいいのです。(ちなみに電気工事士の筆記試験においても同様に複線図を書く問題は全部捨てました)漢方生薬をまともに1つも覚えられず、、、でも合格点に達することができたのは、取れるところできちんと取ることだと思います。
もし、注意する点があるとしたら、1章は割と早くに「ほぼ満点取れるレベル」に達してしまいますから、その先どんなにやってもかけた時間に対しての実力増に結び付きませんので。やっぱりキモは3章などになりますから、逆に言えば多少落としても「私には1章で取った18点があるから!」と言える状態になるため(その程度)に頑張っておくのは精神的にもすごくよいです。
(さわりが長くなりました)
以上です。次回は各章について自分がどうやったか?みたいなことを書きます。
その後としては、もっとテクニカル的なこと・・・マークシートであるということを利用してどうやって解答を導き出すか?を書きます。
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