【伊豆の国市議会でワクチン接種について議論された件(最長文となります)】

【FBより転載】
令和3年第3回(9月)伊豆の国市議会定例議会における一般質問高橋隆子議員の発言についてもろもろ9月7日伊豆の国市議会傍聴に言ったのですが、3人目、高橋隆子議員の質問の一つが「新型コロナワクチン接種はじゅうぶんな説明と同意を得て慎重に」でした(※余談:この「じゅうぶん」を「十分」と表記してないのは何か意味があるのでしょうか?例えば「まちづくり」「街づくり」「町づくり」はすべて意味が違うように)高橋議員は「自分はワクチン反対派ではない。が、若者・・特に子どもに対しても接種はしんちょうに行うべきではないか」と冒頭に発し、別添資料A4で4枚分を添付し、その理由を説明しました。実は私はその資料に書かれていることはほとんど既知でしたが、それが「市議会レベル」で論ぜられたことに驚き、「よし、これは一つ一つ出典が確かかどうかを調べてみよう」と思いました。超絶長くなってしまったので結論からすると「少なくとも若者子どもについてはリスクベネフィット比を考えるとワクチンは打つべきではないしそのために市は市民に対して説明したほうがよい」とかそんな感じです。

1:統計について

1-A 新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)これですが、厚労省が発表しているようです。早速探してみます。おそらくこれの8月18日バージョンかと思われます。ちなみにURLにmhlw.go.jpとあればそれは厚労省のHPのもの、という意味です。このあと何度も資料が出ていますが、高橋議員がなぜこ厚労省の資料にこだわっているか、ですが、おそらく、「玉石混交のネット書き込みの中、いい加減なものも多いが、私の資料は「国が出している正式なものですよ。国の見解がこうなのですよ」ということを示したいからだと思います。https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000823800.pdf(ちなみに9月7日の議会なのになぜ8月18日の速報値を使っているかというと、議員はあらかじめ資料を提出品ていないといけないからです。高橋議員が8月20日ですから、ギリギリの最新情報を出したと思われます)上記PDFの2ページ目が陽性者数と死亡者数です。形は8月18日と同じ。陽性者はやはり20代が一番多い。10代10歳未満もいます。これはコロナ禍当初とはだいぶ違います。理由はもちろん・検査数が増えてあらゆる世代に広がったからと考えられます。職域接種などもあり、とにかく昔のように何でもない人が検査なんてしない、という時代から変わったからではないかと。「お年寄りはワクチン接種率が高いから陽性にならないのでは?」とも見えますが、結局「ワクチン接種した人に対する陽性者の割合」がこの表から見えませんので何とも言えません。「それを言うなら検査数が増えたから若者の陽性者数が増えたというのもわからないのでは?」と言われそうですが、実際このデータではわかりません。過去との比較ができませんので。ただ、検査数が昔に比べて(例えば今年の1月など)かなり多くなっているのは例えばこれを見ればわかります。なお、厚労省は誰でも見られるように次のようなhttps://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.htmlデータを公表しており、頑張れば統計の計算ができます。が、とりあえず、上記東洋経済オンラインの数字だけ追っておけば傾向はわかります。(なお、東洋経済オンラインのデータは厚労省のオープンデータを利用しています)ただ、今、ざっと見る限り、例えば今年の5月以降の数字を見ると、検査数の増加割合に対して、PCR陽性率の割合が大きくなっていることは事実です。次に、戻って高橋議員資料1-A 死亡者数ですがこれもかわりありませんで、とにかく80代以上が圧倒的、あと70代もまぁまぁ。若者は割合にすると40代まで0%となっています。(実際死んでいる人もいますが、数が少なすぎてこうなってしまいます。例えば2つの数字をあてはめますと40代の陽性者202,171名で、うち、死亡が133名ですから、割り算すると0.07%ですから、1%を大きく下回りますので結局0%になります。で、要するにこれらをまとめると・PCRで調べたら若者の陽性者数は多いが・若者はコロナで死なないと、こうなります。だからこそ、高橋議員は「子ども・若者へのワクチン接種は慎重に」と訴えたのではないかと想像できます。次に重傷者割合ですが、これは上記https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000823800.pdfの3枚目ですが、要するに、やっぱり・若者は(死なないし)重症化もしないと、こうなります。(なお、余談ですがリンク先5ページ目で8月に陽性者がバカみたいに増えてます。これを見て「やっぱり感染が広がっている!」ととらえるのは数字が読めてないだけで、分母(検査数)と比較して率を出さないといけません。(ただ、東洋経済オンラインのやつを見ると、おそらく、実際陽性者割合は増えています)さて、つづいて高橋議員の資料1-B,C,D,E,Fについてですが、

1-B
医師でなければ医業をなしてはならない→医師以外診断できない。→はい、そりゃそうです。がわざわざ書いてるのは、おそらく「PCRキットとか使って素人が判断できるものじゃないよ、ってことですね。違うかな?1-C・新型コロナウイルスの判断はCTを取って医者が判断することですが、高橋さんはこのhttps://www.mhlw.go.jp/content/000815065.pdfの診療の手引きにあるというのですが、確かに34ページには「肺炎の有無を把握するために,院内感染対策を行い,可能な範囲で胸部 CT を撮影することが望ましい」など書いてありますが、それは「重症度の判断」の項目であってコロナにかかってるかどうか?を判断する方法とはちょっと違うかなと思いました。また、上記診療の手引きには何度もPCRについての記述はあります。が、1-DPCR陽性=感染者ではないというのは、よく知られていることで、高橋さんは厚労省のある方の参議院特別委員会での発言を引用しています。このPCRのいい加減さについては上記診療の手引きにも何度も出てきます。でも検査自体は否定してません。そこから考えると「PCR検査では確実な判断できませんよ」と厚労省が言っている、ということです。1-E PCR検査の93.5%は擬陽性これについては出典を探してみましたが出てきませんでした。どこから出た数字かわかりません。が、聞いたことはあります。1-Fこれは要するに「コロナに感染して死んだ人は死因が何であっても全部コロナの死亡者数にカウントしてください と厚労省が言っている」という一見めちゃくちゃな話ですが、よく知られた話で、ただ高橋さんはその出典を示していました。リンク先を見てみましょう。https://www.mhlw.go.jp/content/000641629.pdf確かに「厳密な死因を問いません。新型コロナウイルス感染症の陽性者であって、入院中や療養中に亡くなった方については、都道府県等において公表するとともに、厚生労働省への報告を行うようお願いいたします」とあります。PCR陽性者は感染者ではないということが明らかになっている今、重症者数や死者数の増減で見るしかない、と考えられましたが、実際には死者数もあてにならない、ということになってしまい、「困ったなーどうやって数字を追えばいいんだろう」と思ったときがありました。さて、ここまでが「1:統計について」についてです。長いですね。

2:コロナワクチンについて

2-Gでは伊豆の国市のお知らせについて書かれています。そこには「ワクチンには今まで使われたことがない添加剤が含まれています」「新しいワクチンのため、明らかになってない症状が出る可能性があります」「発症を予防します。その効果は95%といわれています」と書いてありまして、これについては事実かどうかは、僕の自宅にも接種のご案内が届いていましたで確かめたところ確かに書いてありました。で、議会において、これはどういうことか?説明をしてほしいと議員は訴え、市民福祉部長が回答してましたが、それは「製薬会社の説明書そのままです」と答えました。確かに、市がそこまで検査調査できるわけないので回答としては逃げではなく、極真っ当なものだと思います。強いて言えば、出典がわかりやすければいいのになぁとは思いました。
2-H今のワクチンは治験中(臨床実験中)であるということについてこれもよく知られてますが出典が厚労省ではありません。ファイザーのサイト内です。さっそく行ってましたがhttps://clinicaltrials.gov/ct12/show/NCT04368728You don’t have permission to access /ct12/show/NCT04368728 on this server.と言われてしまいみられませんでした(アクセスの許可がありませんってことで)どうしてアクセスできなくなったのかは謎です。ただ、この2023年までは治験中の話は割と有名で自分の周りでも何人も知っている人を見てますし、実際ワクチンを打たない人には「うーん、まだ実験中だから2023年に終わった結果を見てから考えようと思って・・・」っていう人もいました。2-I高橋議員は、これ、劇薬指定ですよ、と訴えてますが出典はないです。が、容易に想像できますし、イベルメクチンもそうなのかな? 違うかな?
ちなみにあのロキソニンももともと劇薬指定でした。https://www.cocokarafine.co.jp/oyak…/health/201807311.html2-J厚生労働省の事務連絡先のPDFファイル。これですがhttps://www.mhlw.go.jp/content/000740164.pdfなぜ議員はこれを書いたかというとここに書かれている・発症予防や重症化予防が”想定”されている(あくまで想定)・感染予防の効果を期待するものではないと書かれていることをつまびらかにする目的でしょう。実際そう書いてありました。(2ページ目)余談ですが、あのガクトさん(GACKTさん)、なんか7月末にこんな動画をあげていたのですね。https://twitter.com/i/status/1435769902082576385そう、何を読んでるのかわかりませんがいっしょかな?感染予防効果はないのは前からわかってますからまぁ問題無し。
2-K出典はhttps://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000739089.pdfでしょうか。ちょっとそこのどの部分かを特定できませんでしたが、この95%という数字はよく耳にします。発症予防効果95%の算出方法この95%の数字の根拠をかいてます。分母がほぼ同じの接種した人、接種しなかった人での発症者数を比較して、接種しなかった人は162名発症接種した人は8名発症ですので、そこから154÷162=0.95%がでたのでした。確かに、これを見ると、打った人と打ってない人でかなりの差があります。ところが高橋議員はここでそもそもほとんど発症してないことの方に注目しました。接種して発症しない人は99.95%接種せず発症しない人は99.91%ほとんど変わらないのではないか?だったらリスクを取ってワクチン接種をする必要はないのではないか?という質問でして、これに対して市長は打った人と打ってない人に20倍差があるのでやはりワクチン接種は有効と思われる、といった回答でした。高橋さんは「打っても打ってなくてもあんまり変わらないのならどうなの?」って言っていて市長は「それでも1/20になるなら意味がある」とこういう感じ。ただ、ここまでのデータを読み解く中で一つ意識してもらいたいのはそもそもこのワクチンは「発症予防が想定されていて感染予防の効果を期待するものではない」わけですから、若者がどんどん打ったとしても、死亡率の高いお年寄りの危険を避けられるものではない、ということです。要するにもしお年寄りが「若い者がワクチン打たずにうろうろするから迷惑だ」と考えるならそれは大きな間違い。「周りにうつさない為に打たないと」は意味がありません。また、若い人の陽性者が増えてきている。感染拡大を防ぐために特に若い世代への接種を進めないと!というのも要するに的を射てないということになります。また、記述した通り、そもそも若い人は重症化しない死亡しないことが分かってるわけですから、打っても打たなくても人にうつすことについては関係ないわけですから、高橋議員がもっとも訴えたい「若者子どもへの接種は慎重に=いらないのではないか」ということにつながります。2-L ワクチンの変異株についてはhttps://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000739089.pdfのp29(ファイルの37枚目)を引用していて、変異株については有効性は不明とあります。これも厚労省の資料です。2-M 接種後の感染確認これも知られていることですのですが、意外と勘違いしている人が多いから述べたのでしょう。ただ、これの出典がわかりませんでした。2-Nワクチンを打った人の方が発症したら6.37倍重症化したが、重症化抑制効果は確認できていないってことです。これは厚労省のこれhttps://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000739089.pdfの36ページ*ファイルの44枚目)にありました。ただ、そもそもの6.37倍重症化したというのはここには書いてません。どこからきているのだろう?はっきり言えるのは「ワクチンを打ったら重症化しない」というのは厚労省が「そんなことはないです」といっているっていう事実です。3:副反応についてこれについては要するにワクチンの副反応でこれだけ死んでますよー、ってことを示したのでした。河野太郎さんは「ワクチンで死んだ人0人」とか言ってますが、これは結局因果関係がわからないってことでしょう。この高橋さんの1093人死亡 の根拠のデータをここに出しませんが、有名なのはこのファイルこれは厚労省の分科会のデータhttps://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000809324.pdfワクチンのせいで死んだ 0人ワクチンは関係ない確定 3人因果関係わからない660人です。この0人をもって河野太郎さんはワクチンで死んだ人0人と言っています。ファイルが細かすぎてあれなんですが、見ると打ってからちょっとしてから発症して結局死んでます。ただ、ほとんどの人が平均寿命かそれをこえてるような人ですので確かにワクチンが原因で死んだとも言えません。原因ではないのですがとどめの一撃程度じゃないでしょうか。所詮人間は死にますが、その死ぬタイミングを異物挿入によって行った、ということで、どっちみち死んでしまうようなケースが多いのではないかと思うのです。最後話がそれましたがこの議員がもっとも言いたかったのは・ワクチンを接種してもそもそもほとんどの人が発症しない(1%未満)中で、・若者は発症したとしても重症化もしないし死なない・ワクチンを接種しても自分自身の発症を若干は抑えるが人にうつさなくなるわけじゃない。・むしろ現在治験中の異物を入れる方が副作用のリスクなどを考えると危険以上の理由により、子どもへの接種を考え直してくださいというものでしょう。なるほどその通りだと思いました。そして何より、これが「伊豆の国市議会」という小さな市町で議論された内容というのがすごいなーと。このやりとり・・・もうちょっとしたらwebで見られると思います。ぜひ見てみてください(資料がないとイマイチですが・・・)所詮市議会でそんなことをやっても・・・・と言われそうですが、市レベルでどこまでできるかわかりませんが、例えば県レベルだと、奈良県なんかが「他県において緊急事態宣言の効果が認められないので意味ないからうちは出さない」って言って出してません。ですので、伊豆の国市も「うちは子どもへの接種は様子見します」ということぐらいはできるのではないかと思うのですがどうなのかな?良かったのは市としては・強制はしない・(接種の有無で)差別があってはならないと明言してくれたことです。最初「打ってないからとサービスが受けられないことはない」とか言ってましたがまぁそれは当然だとして、一番気になっていたのがもっとナイーブな話で子どもがいじめを受けたりしないかなってことでした。変な話友達同士だけでなく「○○ちゃんはワクチン打ってないから遊んじゃ駄目よ」とか、親の無知でおかしなことにならないようにしないと。それには、市としても高橋さんが示したように変な噂話じゃないレベル(国が公表している公式レベル)の情報を市が積極的にPRするのはとてもよいことだと思います。それでこそ「ああ、伊豆の国市民でよかった」っていうことにつながるのです。以上、最長レベルの長さになってしまいました。読んでくださりありがとうございました。

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